パート主婦の務め
夏は連勤続きで、パートが忙しい日々だった。
夏なにしてた?と聞かれたら、働いてた、と答えるくらい。
パートに出て働いた報酬は、翌月のお給料で形となって現れる。
私も思った以上の金額に嬉しくなるし、夫も「いいね〜」と嬉しそうで、その反応でまた私も嬉しくなる。
そんなことが夏の間続いたあと、「もう少し働く時間を増やそうかな」と思うようになった。
理由はいくつかあるのだが、ひとつは、気持ちの余裕。
振り返ると自分で自分が情けなく感じるのだが、自分が働いていつもより稼いでいると、「これくらいいいや」と支出に甘くなるようになった。外食やデザートちょい買いが多くなった。ちょこちょこ楽をするようになった。
とにかく意識がゆるんでしまったのだ。
「私は働いているんだ!」というプライドも強まった。
でも…
家の中のことが、疎かになった、と思う。
家の中のことを犠牲にしてパートに出ることもあった、と思う。
私はこんなに働いているのに、なぜ家事を私だけでしなきゃいけないの?と思うことが増えた、と思う。
最近、秋になってパートが減って収入ももちろん減るという現実を前に、ふと夢からさめたような気持ちでいる。
働く前に、主婦でいること、なんじゃなかったかなぁ。
これくらい稼いだ!と自慢したいなら、短時間パートじゃないと思う。
それにパートとしてどんなに働いたところで、正社員の夫に収入はかなわない。
夫も、稼いだら喜んでくれるけど、そこそこだと落ち込むかというと、そうではない。いいね、くらいの反応はくれる。
それよりも夫が喜ぶのは、栄養バランスのとれた食事、とかだったりする。
金額には現れなくても、自分の役割をもう一度認識しようと思った。
たとえ毎月同じ額しか稼げなくて新鮮味がなくても、家のことをある程度しっかりできるなら、いいのかな。私の力量だと、ホントにある程度、になってしまうんだけど。
働いているんだから(`・ω・´)ムキー! は、ある意味危険信号だな、と学んだ初秋です。