人の心は変わりやすい
人の心の移ろいやすさは、子どもの頃から感じていた。
あの子が好き。あの子じゃなきゃダメ。
友情でも恋愛でも、そんな高揚した気持ちを持ち続けられる人を見たことがない。
自然と消えていったり、諦めたり、忘れたり。
恋愛ってなんだろう?友情ってなんだろう?虚しい気持ちもたくさん覚えた。
ずっと追いかけていた恋愛ブログも、気がついたら終わりを迎えていた。
「相手が気持ちに応えてくれないとわかったので、終わりにします」。
なるほどそういうものだろう。
“ずっと”、“ぜったい”、“必ず”とは、どれほど脆く頼りない言葉だろうか。
私は一体何を大切にしたらいいんだろう?
たったひとつの約束を守ることでさえ、本来は難しく、一生懸命にならないと果たせないことなのかもしれない。
守るつもりもない約束をいくつも抱えていると、本当に大切な、価値ある約束が見えなくなる。
要らないものは、捨ててしまえばいい。
約束なんて、たったひとつでいい。
まずはその約束を見つけ出すこと。あるいは、思い出すこと。
それを探し出せたならば、後は、たった一つの約束を握って、一生涯かかってもいい、その約束を果たすために生きていくことだ。