結婚してから、結婚ってなんだろうってよく考える。
人はなんで結婚するんだろう?…
私は結婚してよかったのかなー?…
夫に失礼なことも頭の中じゃ堂々と考えている。
結論はいつも同じ、「結婚してよかった」、だ。
ひとつの大きな理由は、他の誰かを探さなくていい、見なくていいってことじゃないかなと思う。
独身時代、私は結婚したい意識が強かったから、ある意味いつも“戦闘モードON”だった。
いつ誰がどこから現れてもいいように。
大げさかもしれないけれど、そんな張り詰めた緊張感、人の目を意識する生活をしていた。
それはそれで楽しいときもあるけれど、大方疲れるものだ。
それでもやめられない。だって目標を達成していないから。
一部の人に自身について高評価を受けても、成果を得られなかったらまた次の日がんばるしかない。
結婚なんて大きなゴール、そんな簡単に迎えられるものでもない。だから毎日、果てしなかったな。
結婚してしまうと本当に情けないもので、もう他の人を好きになれないのかーなんて、そんなことを考えてしまうこともある。
でもいつも覚えておかないといけないのは、今の生活は、願って願って手に入ったものだってこと。
そして、私の努力や意識のおかげじゃない何かの力があって、得られたものだってこと。例えば相手の決心とか懐の深さとか。
時に、妄想に現を抜かすことがあっても、それは“今という安定した現実”を土台にするからこそ楽しめるものであって、この現実なしに妄想が現実になったって私はきっと幸せにはなれないってこと。
慣れってこわいよな。
そう思うと、夫との生活に慣れないでいたい。
いつも気遣って、機嫌取りしてたっていいじゃんって思えたりもする。
たったひとり、なんだもんなぁ。