【夫婦】思わず口から出た「疲れた」
今日は仕事休み。
だからこそ苦手な料理に挑戦した。
苦手というか、前回出したときにマイナスなことを言われたもの。
調べてもコツがよくわからない。
私の好きな料理でもないからやる気も出ない。
しかし、食卓に出てくるのを待っているようなので、久々に作って出してみた。
不安だと、味に出るのだろうか。
ここぞとばかりに、というわけではないだろうが、指摘してくる。
これ、どう作った?
こんなふうにちゃんとやった?
味が均等になってない。
─やっぱりな。
もう、うんざりだ。
当分作るのをやめる。
─ならお前がやってみろ。
言葉を和らげるにしても、その一言が、言えない。
夫の文句は無視した。
これやった?の問いには、やったよ。とだけ答えた。
それ以上の文句は受け付けない雰囲気を出してテレビに夢中になった。
夫はそれ以上言ってこなかった。
夫より先に食事を終えて食器を片付けた。
文句を言われた料理は残した。
元々好きでもなんでもないから。
これ以上口に入れたくない。
明日の夫の弁当に放り込んでやる。
食事を終えた夫から言葉が投げかけられた。
これどうしたらいい?
─捨てといて。
「あー、疲れた。」
思わず声に出していた。
はっきりと夫にも聞こえる声で。
食器洗いを放りだしてソファに座った瞬間だった。
自分でも驚いた。
言ってからハッとした。
─あ、今日仕事でもないのに、疲れたって言っちゃった…。嫌味って伝わったかな?
瞬時にそんなことを考えた。
夫は私の言葉に対しては何も言わなかった。
何も言わずに自分の次のコーナーに移った。
そして、私は食器を洗わずに、このブログを書いている。
・・・・・
年上の夫に対して対話ができないんだ。
勝てる会話なら対話できるかもしれない。
わたしが知っていることを伝える、など。
あと価値観がたいてい同じ範囲の道徳的な話や、正解のない漠然とした話なら、対話できるかもしれない。
夫の主張はいつも正論だ。
いつも、ド正論。
根拠がある。理由がある。
正しいと本人も分かっているから、俺、何か悪い?何か間違ってる?という感じにも映る。
私から見たら、正論を振りかざすだけのつまらない人。
そう感じるときもあるのだ。
今朝、89歳の正論おじいさんがテレビに出ていた。
相手を考えずに正論を主張することのつまらなさ。思いやりのなさ。配慮のなさ。
正論を振りかざすだけのヒトは大嫌いだ。
結婚して自分の正論嫌い、正論を突きつけられることの恐怖を初めて認識した。
希望もオチもない話。