大人の私だって成長できる
主婦1年目の頃、料理が怖かった。家事も怖かった。
どういう思考回路かよく分からないけれど、何か、手順を踏んでいくことが怖かった。
1日フリーな時間があったって、時間のかかる料理や手のこんだ掃除はできなかった。
料理でいえば、5つも6つも調味料を出して入れる…ということが、手間で面倒だという感覚より「怖い」。
楽しくやるとか、工夫してやるとか、そういう地点に立つ以前の、精神的な問題だったと思う。
あの感覚は……なんだったんだろう。
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あれから数年経って、手順の多い料理も作れるようになってきた。
なるべく大変な思いはしたくないけれど、下処理の必要な具材の多い煮物やチキン南蛮系の料理も気が向いたしまぁ作るか、ぐらいの気持ちで作れる日も増えてきた。
成長、したのかなぁ。
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夫に一番感謝していること、いや、しなきゃいけないこと。それは、ちゃんと文句を言ってくれることかもしれない。
私の場合は未経験で知らないことが多く、文句を言われて初めて気がつくことばかりだった。
料理で言えば、味付け、盛り付け、野菜の鮮度、バランス、栄養、手順など。
え、そんなことまで気にするの！？と驚きショックを受けつつ、じゃあ次はこうするか、普通はこうなのか、メモメモ…と試行錯誤で今日までやってきた。
成長の裏に文句あり。文句は影の立役者？(^_^;)
…こう思えるのも、成長の一つの証だなーきっと。私の！
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文句を言われることはムカつくことでも傷つくことでもある。
けれど、甘やかしたり何でも許したりすることが私のためって訳でもない。
私は平気で堕落していく人間だから。
夫の文句のおかげで、私は少なくとも人間らしくなれたし、主婦らしくなれてきたんだと思う。
ずぼらだけど成長したいっていう気持ちはあるから、文句という形でお尻を叩いてくれる夫に密かに感謝しておこう。
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…正直、文句を言われる可能性の高い夕食の時間は、気が重いんだけど…（闇の部分）。
まぁ少しずつ、改善していくでしょう。お互いの成長を信じて期待。
