人と出会い、交わることの不思議

生きていると、なぜだか人と出会う
出会うようにできているようだ

現実世界だけではない
SNSをしているなら、画面上にも出会いがあり、繋がりが生まれていくだろう

人との出会いとはどんなものか？
わたしはずっと、それは＜新しい価値観との出会い＞だと思っていた
新しい常識、新しい感覚、新しい生き様…
そんなものと出会い、そこから何かを感じたり、学んだり、取り込んだりしていく
相手が自分に影響を与えていく ─

しかし、最近感じるようになったこと
それは、人との出会いは、自分との出会いだということ

30年弱生きてきて、未だに自分がどんな人間かわからない、掴めない

きっとこんな性格なんだろうなぁと考えるが、人から「あなたはこんな性格だよね」と全く想定外の指摘を受けて驚くこともある

そこに人との出会いがあると、自分にとって何が重要なのか、何が許せなくて何なら許せるのか、など、自分に関することが次々と浮き彫りになるのだ！

これがなかなかおもしろいと感じるようになった

人の常識を見たとき、自分の常識がうずきだす
人の非常識を見たとき、自分の非常識も反応する

そしてもうひとつ
人との出会いでおもしろいのは、＜互いに影響を与え合う＞面だ

人は人に出会ったとき、接する機会の密度や距離感にもよるが、なにかしら影響を与えあっていく

以前の職場である人の口の悪さに辟易していたとき、その上司が彼と全く同じ口癖を連発しているのを目の当たりにして、納得した
彼が悪いんじゃない！
彼はただ上司と長いこと一緒にいて、上司の口癖が移ってしまったのだ！
口癖だけではない
仕草、判断の仕方、人との会話の仕方…
何もかも似ているように感じた
ああ、彼は、素直な人なんだな、と思った
上司という人に出会い、彼から素直に多くのことを学んでしまった結果、今があるのだなぁと。
このことに気づいてから、彼への憎しみに似た感情は少し薄らいだ
影響を受けた結果だとわかったから…

そんなこんなで、人と関わる以上、お互いに影響を与え合う覚悟が必要だ

だからこそ表面的でもいい、失礼のないようにしたい

影響を与えてしまうなら、いい影響を与えたい

ポジティブな考え方
明るい声
笑顔

そんなものなら、伝染していってもいいじゃないか

わたしも多くの人からそんないい影響を受けていると思っている