戻る場所はやっぱり“ここ”なんだ
心がどうしようもなくさまよっていた
ふらふら、ふらふら
誰か止めてよっていう力もない、勇気も湧かない
ぼーっとしているようで、冴えていて。
弱っていながら、強がっていて。
心の中でいつでもだれかに謝っている
ごめんね、ごめんね。
でもその言葉に魂なんてこもっていない
…今日、ひょんなことからその状況をいったん抜け出すことができた
そう、長かった闇のトンネルを抜けることができた
(トンネルに足を向けて迷いこんだのは、結局のところ私自身-の弱さ-なんだけど。)
トンネルを抜け出すきっかけは、不意に向けられたひとつの問いだった
「大切なのは、なに?」
そのとき私は、私の隣にいる、いつもいる人の存在を否定することができなかった
この人が私のそばにいてくれることは、特別なことなんだ。奇跡なんだ。
迷子に終止符を打つ決心のカギは、
これまで不器用ながらも重ねてきた【愛情】にあった
ごめんね。それ以上に、ありがとう。
トンネルをおそるおそる抜けてみると、そこに広がっていたのは青い青い空だった
トンネルの中にいたころは真っ暗で、空の存在なんて感じることができなかった
ましてや堂々と顔を上げることはもっとできなかった
長い長い思考の迷子。さようなら
青い青い空は、こっちを向いて、にっこり、
それはそれはあったかい様子で、にっこりと笑ってくれた……