大切にすべきものを信じられるなら
大切にすべきものは、前から知っていた。
でも、知っているだけだった。
大切にすべきものを知って、それらを信じられたなら、人は変わる。見える景色は変わる。状況は変わっていく。
夫婦関係は改善されている。
私の見方が変わったからだ。
いくつもの沼に嵌って、崖に落ちて、怪我をして傷つくことを通して、ようやく、わかったのだ。
私は夫を信頼すべきだって。
そして夫は信頼するに値する人間だと。
1つの壁を、越えたのかもしれない。
新たなステージに向かう上で、この壁を乗り越えることは、必要だっただろうな。
景色が変わって、夫は優しくなったように思える。
発言一つ一つに思いやりを感じる。
相手も変わったし、受け止める私の心も変わった。
夫婦はあわせ鏡だとよく言ったものだ。
深いし、おもしろい。
信頼できもしないものに視界と心を奪われることほど虚しいものは無い。
こう断言できよう。努力すら、虚しい。