頑張って生きてるお駄賃を頂戴よ
なんだかなぁと思いながら職場を後にする日がある。
─あの人のあの主張はなんだったんだ?
─あの人には何て返事するのが正解だったんだ?
考えても、時は戻らず誰も正解を教えてくれない。
これからのことを想像してみても気が重い。
─来週にはこうで、来月にはこうで……。
ため息を飲み込みつつ、ふと思う。
働くって大変だな。ていうか、生きるって大変だなって。
◇
とある会議に出席したら、本部の社員の方々(失礼承知で一言で表すと、おじさんたち)が汗をふきふき、一所懸命に話していた。
上から指示され、お尻を叩かれ、汗水垂らして企画書を書き、なんとかまとめて今日この日を迎えたんだろうな。
きっと噛まないように事前に練習して、始まる前は緊張したりして、でも本番はその緊張を顔に出さないようにポーカーフェイスを保って……。
パートで働く私の何倍もの苦労、ストレスを日々感じていることだろう。
心の底から、お疲れ様ですと労いたい気持ちになった。
◇
お疲れ様ですと思うと同時に考える。
この人たちの努力を見てくれる人、わかってくれる人、褒めてくれる人、癒やしてくれる人はいるのかなって。
そんな存在や居場所はあるのかなって。
毎日働くのは当ったり前、なんて私は到底思えない。
人と関わるのだけで疲れるのに、その上ストレス、締め切り、責任。
そんなポイポイ重いものを肩に乗せられて、平然と歩き続けられる人間がどこにいるの?と思う。
どうかおじさんたち(失礼)に素敵な趣味がありますように。
優しい家族やパートナーがいますように。
私は私で、最近見つけた美味しいアイスコーヒーと菓子パンwに癒やされて、少し今後の仕事について想いを馳せてみる。
だれも褒めてくれないなら自分で褒めるしかないし、
ちょっとしたお駄賃なら自分で用意するほうが早いのかもね。人生。