自分自身を心底満足させるものなど、この世にあるはずがない。
前から分かっているはずなのに、未だに探して、探している。
きっとどこかにあるはずだ。
まだ出会っていないだけなんだ。
人やモノで満ち足りるはずがない。
人もモノも私も不完全だから。
目の前にある観葉植物の葉に目を奪われた。
なんともいえない美しさがあった。
こんなもの自分で作り出せない。
言葉にできない美しさを、何もできないはずの葉が持っている。
こんな美しさを目の前にしていながら、ろくに視界にもいれず、世話のかかるやつだと思っていた自分が恥ずかしい。
自分はいま何を見つめるべきなんだろう?
なにを探すべきなんだろう?