人はそう簡単に変わらない
そういう言葉を聞く時がある。
それをまさに今実感している。
誰のこと?
紛れもない、私自身のことだ。
生まれてからこの方、「よりよく変化できるはずだ」という希望と願いと確信を持ってこの道を歩んできたはずだ。
しかし新たなステージを前にして、今認めざるを得ないことは、私の根本的なところは何も変わっていないし、これからもきっと変わり得ないだろう、ということだ。
進学したら変わる。
結婚したら変わる。
どこかでそう信じてきた。
でもどうだろう、環境の変化で訪れた私の変化とは何か?
心境が変わった。
新しいスキルを手に入れた。
思ってもみなかった出会いがあった。
けれど……。
そのどれもが、私の根底を揺るがすものでもなく、私自身の闇や弱さを暴くものでもなく、光が当てられた瞬間があったとしても、私が私の本質を見ようとしてこなかったのではないか…。
大人になって感じる。
認めるのは怖いことだと。
弱さ。悪意。不誠実を探し出すのはとても怖いことだと。
人といい関係を築くことも難しいかもしれないが、それ以上に困難を極めることは、自分の本質を見つめることであり、根本を見直すことだと思う。
私にはまだできない。とても恐ろしい。
いつか、いつか。そう言っていて人生が終わってしまいそうな感覚に今はある。
まだ若い なんて、明日が来るかもわからないのに。